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おひさしぶりです(入院のこと) [雑記]

今月初めに、一年ぶりに更新しました。
まったくもってご無沙汰しております。

お客様の少ない僕のところですが
自分の記憶も怪しげになってきたため、
自分の記録として近況報告をすこし。

一年前の入院より、ただ苦痛に耐えるだけの毎日でしたが
遂に強い痛み止めも効かなくなり
七転八倒の末、意識を喪う数日を経て
流石にこれ以上は死んじゃうヤツだな・・と救急車を呼んだのが
八月の終わりの深夜。

自力で外まで這い出るも、救急車の中で七転八倒。
病院に着いて診察を受けるも、すざましい苦痛で意識は朦朧。
痛み止めを打ってもらうも、まったく効かず、これ以上は心臓が持たないと
次の痛み止めの時間までの地獄のような時間・・。
むしろもう殺してくれ、楽にしてくれと真剣に思ってしまうものでした。

それから様々な検査が始まり、
結果、無理と言われた手術をやらない事には、このままでは三日ももたないと
どうせだめなら、手術をやってみようと
家族が呼ばれ、緊急に様々なジャンル医師を招集され
日をまたぎ、3度にわたる手術を敢行。

不安材料はありすぎる手術だった。
ひどすぎる貧血状態。
免疫力や抵抗力の低下。
そもそも腹になんども刃を入れているものだから
もう腹を開く場所がないw
医者の方も、異例中の異例だったそうで
家族も僕も、一応覚悟はしておいてくださいと言い渡され
僕は点滴の管だらけの中、遺書を書くこととなる。
もともと持っている血液の異常の所為で、貧血が深刻になり
多量の輸血を行いながら、腹の腫瘍を取るのだが、
癒着もひどく、他の臓器を傷つけないためすべてを取り去ることは不可能だった。
一部はもうすでに内臓が壊死して持ったら崩れてしまったそうだ。

意識がもどったのは奇跡のようなものだった。
的確な麻酔のスタッフと、執刀医の神業、見ず知らずの多くの人からの献血
支えてくれた家族や医療スタッフ
それらがあって初めて、僕の手術は行なうことが出来た。
行なうことで、喪うはずだった命をもう一度
少しだけでも繋ぐことが出来た。

腹の傷は大きく、弧を描くようにつけられた。
取り除かれた内臓と腫瘍は2kgはあったそうだ。
手術前に言われた通り、抵抗力の無さと免疫力がないため
しっかり感染症を起こし、抗生剤の飲み薬も効かないために
せっかく縫い止めた医療用のホッチキス(?)を全部取って、開きっぱなしにされ
広がった傷は、大型の獣につけられた爪痕のようだ。
それを見るたび、最大の努力を惜しまず頑張ってくれた医療スタッフと
支え続け、沢山泣かせてしまった姉や友を、
僕は墓場まで忘れない事だろう。
おまけに肺血栓も出来、
重度の貧血も深刻で、輸血はしばらく続けられることとなった。

まさに満身創痍。

上げ膳据え膳の入院生活は、ひと月以上に及んだが
医療でできることはもう無く、あとは自分の体力と時間だけになったので
退院を願い出た。

それからまったく萎えてしまった足を鍛えるため、
毎日少しずつ歩行練習をはじめる。
今月のはじめくらいまで、椅子に座ることすら苦痛だったのが
ようやくここにも来られるように。

あの絶望的な痛みが失われたせいで、今はすっかり落ち着いています。

入院中、のぞき込んだ鏡に映っていた己の顔を見て愕然としました。
痛みはこれだけ人相を変えてしまうのか。
苦痛は人間の尊厳すら奪うものだと、新めて考えます。

僕の残った腫瘍はまたいつ悪性化するかわかりません。
そうなるともう手術すら不可能になるでしょう。
でもそれまでは、今少し時間がもらえました。

僕にはまだやることが残っているようですねw

君の生まれた日に [詩]

灼熱の太陽に鍛えられ
山が生まれ水が集まった
繰り返し繰り返し 山が動き大陸が動き水が動き
いつからかちいさな生命の灯火が灯される

生き残るために他の命を喰らい
生き残るために己と同じものを生み出し
死してなお、命をつないでゆく

様々な形の種が育まれ、分裂し
よりふさわしいものが増えてゆく

死せるものはまた大地に還り
次の命の滋養となってゆく

何億年の生命が駆け抜けて、その最後の今

僕がここにいる。
君がここにいる。

生きて行くことは 時に残酷で時に過酷だ
それでも強くあれと望みながら
優しくあれと願いながら
躓き、立ち止まりながらも
前に進もうと歩を踏み出す

キツイ日も悲しい日も
分かち合うことが出来れば、きっとまた笑顔になれる

そんな君と同じ時を刻める幸運を
僕はどれほど感謝しても足りない

長い時の先に
君がこの世に生まれてきたことを僕は心から歓ぼう

君の歩む先が光に満ちたものであるように。
穏やかで心楽しいものであるように。
僕はいつも願っている